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耕さない田んぼの稲つくり(冬期湛水・不耕起移植栽培)を南阿蘇で実践しています。

 

〒869-1411 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰4486-19

田んぼの生きものFAUNA AND FLORA AT PADDY FIELD

南阿蘇の「耕さない田んぼ」で観察された田んぼの生きものを紹介しています。

動物編

ヘイケボタル

ヘイケボタル(撮影:2010/07/01,田んぼB)

[目 鞘翅(コウチュウ)目 ホタル科、大きさ:8-12mm]
「田んぼのホタル」と言われた程、一昔前はどの田んぼの畦でも観られたホタルである。
しかし、三面コンクリート用水路が整備されたり、圃場整備で水はけの悪い田んぼ無くなったり、農薬が使われるなどの悪条件が重なり、南阿蘇界隈でも観察できなくなっていた。
「耕さない田んぼにヘイケボタルを生息させる」目標を、諦めていたが、耕さない田んぼ歴3年目の田んぼBで突然観察できるようになり、2011年も観察できた。
耕さない田んぼの周りでしか観られないことが不思議と言えば不思議であるが、耕さない田んぼの奥深さを再認識させてくれた田んぼの生きものの一つ。

耕さない田んぼのヘイケボタル情報:2012年版 2013年版 2014年版

イトミミズ

ユリミミズ(撮影:2009/06/04,田んぼA)

[ミミズ目 イトミミズ科、大きさ:10mm〜100mm]
冬期湛水・不耕起移植栽培を始めて2年目の田んぼで観察されたイトミミズ。
耕さない田んぼの生きものの中でも一番に重要な生きものとされている。
慣行農法では「稚苗を浮き上がらせ、ときにはは腐敗させることもある」有害動物として、防除方法が栽培指導されていたりする。

詳細:耕さない田んぼにおけるイトミミズの役割(準備中)

水鳥の巣と卵

水鳥の巣と卵(撮影:2012/06/17,田んぼB1)

[???目 ???科、大きさ:???〜???mm]
冬期湛水・不耕起移植栽培5年目の田んぼで、水鳥の巣が・・・。
卵を生んだ主がどの水鳥なのか確証はないが、ここ数日の田んぼ観察の度、近づいても逃げるそぶりを見せなかった、大胆というか、無防備と言うかの水鳥の巣だろうと想像している。

いずれにしても、この田んぼを繁殖の地として、選んで貰えたことに感謝(!?)することにしよう。
ただ、巣作りに稲の茎を切り取って使っているようなので、増えすぎると困るが・・・。(2012/06/17記)


植物編

シャジクモ

シャジクモ(撮影:2010/07/22,田んぼC)」

[車軸藻, シャジクモ目/科]
耕さない田んぼで繁殖する藻類の中でも、シャジクモが繁殖する田んぼは良い田んぼとされている。
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種T類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されている水中植物。






ヒメビシ

ヒメビシ(!?)(撮影:2012/05/13,田んぼB1)」

[ヒメビシ, フトモモ目/ヒシ科]
種子は二本の鋭いトゲがあり、一見すると小悪魔のようでユニークな形をしている。
今年始めて気がついた植物で、田植え前の除草作業で相当数除草したが、ヒメビシであれば、熊本県のレッドデータブックで絶滅危惧T類に指定されている希少植物である。
慌てて探したところ、かろうじて一株が残っていた。
どのように生長するのか、観察してから、ヒシ、オニビシ、ヒメビシかを特定をしたい。