2012年。南阿蘇の「耕さない田んぼ」で観察されたヘイケボタルに関連する情報を紹介しています。
ヘイケボタルの繁殖期が最盛期を迎えたようである。
これから、この状態が10日前後続き、その後、数を減らしながらも今月いっぱいは観察できるはずである。
今年もヘイケボタルを観察することができて一安心している。
来年は、今年以上の群れで星がまたたく様な光景が観られるように、彼らが生息しやすい田んぼ環境つくりに、これまで以上に取り組まなきゃ!である。
もちろん、「耕さない田んぼでの稲つくり」と穫れた玄米を買っていただくことにもしながらである。
チカチカと忙しく光りながら飛び交うヘイケボタルを観察するには、雨だとまず無理、風が吹くと飛び交う光景が見られないと、梅雨入りしたこの時期にはとんでもなく高いハードルであるが、ヘイケボタルが飛び交う様を観たいとの思いが強ければ実現するだろう。
インターネットTVの「阿蘇TV」が取材に来ることになり、プロが持つ機材であればヘイケボタルの飛び交う様を撮影して貰えるのでは期待に胸が高まった。
・・・。
やはり飛び交うヘイケボタルを撮影するのには、光量が足りず難しいようだ。
既に何カ所かでホタル撮影をしている方から、「見事だ!」、「こんなホタルの光景を観るのは初めてだ。」との感想は、嬉しい台詞だった。
また、動画を掲載している阿蘇TVの紹介コメント「星がまたたくような点滅はまるで天の川。」との表現が、ヘイケボタルの飛び交う様を表しているようで、気に入ってしまった。
[阿蘇TVのヘイケボタルの動画]
午前中まで雨模様であったが、昼過ぎから雨も上がり、まぁ、まぁの観察日和になった。
総勢、11人でのヘイケボタル鑑賞会。田んぼが冠水するほどの集中豪雨で開催できなかった、去年とは雲泥の差である。
耕さない田んぼでイネつくりの市民農園に参加している男の子は、ホタルを捕獲するのに一生懸命。
チカチカとまたたき飛び交うたくさんのヘイケボタルやボワ〜っと光りながら頭上高く飛び交うゲンジボタルを鑑賞するなどは、二の次である。
どうしても持って帰りたくて、小さなてのカゴに忍ばせたヘイケボタルとゲンジボタル。
だが、ホタルが光りながら飛び交う期間は10日前後しかないこと、その間は水しか口にしないこと、家に持って帰っても数日で死んでしまうことなどの話が脳裏を過ぎったのか、帰り道の途中、放していた。
持って帰りたい気持ちを抑えて、二匹のホタル放した彼の心の葛藤を思うと、拍手してやりたい。
この日は、大勢の方が見学にきて、大賑わい。感動と同時に、友人に知らせなきゃ!の台詞にビクビク。
噂が広がって、明日以降、更に増えるのではと思うと、心配になってきた・・・。
田んぼCは、9時を大きく回った頃に、畦沿いを歩きながらの観察で、草むらでまばたくヘイケボタルを、異なる場所で6匹確認できた。
畦の草むらの上を忙しく飛び交うヘイケボタル。 乱舞である。 今年始めて目にする光景である。
この田んぼのヘイケボタルが縁で、耕さない田んぼの玄米を買って貰っている方、新聞記者に連絡し、来て貰った。
それほど、すごい光景なのである。
だが、撮影できない・・・。 緩やかに飛び交うならまだしも忙しく飛び交うため、シャッターを開放しても光源を補足できない・・・。
残念、無念だが、脳裏に焼き付けるしかなく、撮影を諦めた。
良かった、良かった。今年もヘイケボタルの乱舞が観られた。
風がない。この感覚は観察が始まって以来である。
今夜は、草むらに隠れて見えてなかったヘイケボタルも表にでてきたのか、チカチカと点滅する数が格段に多い。
畦際や田んぼの上を緩やかな曲線を描いて飛び回るヘイケボタル。なかなか、感動的な光景だ。
田んぼ沿いの農道や白川の支流沿いでは、ゲンジボタルがこれまでよりも3〜4倍ほど多く飛び回っていた。
やはり、ゲンジボタルである。
発光量が全然違い、遠くで飛ぶものも近くで飛ぶものも写るので奥行きのある写真が撮れてる。
田んぼCに移動しようとしたら、ヘイケボタルの件で最初に相談にのって貰った方と家族がヘイケボタルの観察にきたので、今夜の絶好の観察ポイントまで案内した。
奥様と娘さんは初めての観察だったらしく、光り方が違う点、光りが一回り小さい点、あまり飛び回わらない点、飛んでも高さが低い点など、ゲンジボタルとの違いを上げながら、たくさん観察できたことに感動していた。
少し、嬉しい気分になった。
田んぼCで、ヘイケボタルの光りを確認できた。今日、羽化したようで、動くことなくチカチカと点滅していた。
この田んぼで育ったヘイケボタルだと信じたいが、もう少し数が増えてから判断しよう。
梅雨の走りか、台風の余波か、朝から雨。
夕方には晴れわたり、雨上がり後のすっきりした山並みを眺められた。
観察時間帯の頃までに、草木の水滴が穫れず、風がやや強く、観察中止。
昼間から気温が低く、冷たい風が吹いていたが、日が落ちてから雨になった。
九州南部が梅雨入りしたらしいので、頻繁にヘイケボタルを観察できなくなるが、観察できない日が続いた後に増えて、活動が活発な光景を見られることを期待しよう!
いつも観察している畦は相変わらず、草につかまっていたり、小飛行したものの風にはたかれて道路の草につかまっていたりと相変わらずの様相である。
今夜は、竹林が風の壁になっているのではと思い、これまで観察対象外だった畦に移動した。
当たり!である。
草につかまっているヘイケボタルも竹林の暴風壁の御陰で、優雅に飛び回るヘイケボタルも同時にたくさん観察できた。
だが、このカメラでは飛び回るヘイケボタルの光跡はか細く、目をこらし観ないと判らない・・・。
連日、冷たい風が吹く。
とは言え、昨年が連日雨の上、田んぼB1が2度も冠水するほどの豪雨になったことを考えると、ヘイケボタルが観察できるのだから、雲泥の差で、良い観察環境なのだが・・・。
今夜も風が強い。
昨夜と比べて、風の吹く幅が広く、流れが速い。
今夜はやたらと道路の中央の草に捕まって発光しているヘイケボタルが少なくない。
田んぼに植えたばかりの苗に捕まって発光しているヘイケボタルもいた。
どうも、羽化して飛び立てる準備ができてから、雨が降り、風が吹きと待たされたヘイケボタルが、我慢できずに飛翔したものの風に流されて、道路の草につかまったり、田んぼのイネの苗につかまったりしているようである。
だが、ほとんどのヘイケボタルは風の影響を受けない草むらでウロウロしたり、小飛行で満足している。
ヘイケボタルは、めっぽう風に弱い。
ゲンジボタルは体長が一回り大きいからなのか、ある程度は風に乗って舞うのだが、ヘイケボタルは風にあおられると落ちるように草の葉にしがみついてしまう。
風の影響が少ない、畦の草の根本付近念をウロウロしているヘイケボタルの数は、一昨日よりも多く観察できるが、舞う数は、一昨日以下の状態。
ヘイケボタルの写真だと一昨日と同じ絵柄になるので、今日は観察用に撮ったゲンジボタルを掲載しておこう。
【Memo】昨夜は兵庫県からの修学旅行生がホタル見学にきていたが、ゲンジボタルは数匹レベルでしか観察できない状態で、がっかりしていると思い、ヘイケボタルが観察できる場所に案内しようかどうか思案していたが、150人の団体であると聞いて、急遽、紹介するのを止めた。
そんなことを考えている間にもゲンジボタルを捕まえておもちゃにしているし・・・。
十数人レベルでも、昨年、一昨年と彼らの馬鹿騒ぎモードにヘキヘキしているのに、数十人単位でこられたら、また後悔することになると判断した。
【Memo】昨年、一昨年と数は少ないがヘイケボタルが観察できていた田んぼCでは、今日も観察できなかった。
観察は中止。
観察できるヘイケボタル数が、昨日よりも多くなってきた。
だが、ヘイケボタルの数に比べ、例年であれば、白川の支流沿いでたくさん観察できるゲンジボタルが少ない・・・。
念のため、白川の支流沿いを下りながら観察したところ、十数匹のゲンジボタルを観察できたのだが、田んぼB3あたりにさしかかった時、びっくりする光景が飛び込んできた。
昨年は雑草対策にて、休ませ、何度も代かきした田んぼB3で大量のヘイケボタルがいたのである。
田んぼの生きものが少なくなかったことから、農道沿いと田んぼB2側の畦の草刈りはほどほどにしておいたのだが、その畦沿いに大量のヘイケボタルが観察できたのである。
一分刈りにしてしまった、畦沿いで蛹になったヘイケボタルが気になるが、後悔先に立たずである。
ヘイケボタルの動きが小さいことから、今夜、羽化したのだと予想し、田んぼB1の畦の草丈の高い草の根元を観察した所、それなりに居ることが判った。
明日の観察が楽しみになってきた!
それにしても、今年はゲンジボタルの発生数が少なく感じるが・・・、これからであることを期待しよう。
熊本市界隈で観察されたゲンジボタルのニュースが取り上げられ、そろそろと思いつつも、標高差が約500mもある南阿蘇では、もう少し先と先延ばしにして数日が経った。
期待半分だったが、今年も観察できた!
観察できたのは数匹程度であったが、昨今の早朝の最低気温が10℃前後であることを考えると、まだ、出始めの状態。
隣接する白川の支流で観察されるゲンジボタルも数匹程度しか観察できなかった。
[ホタルの小径の場所]
連なる「田んぼB1」、「田んぼB2」、「田んぼB3」沿いの農道。