耕さない田んぼの稲つくりを始めると同時に、南阿蘇から高森の白川沿いや田んぼなどに生息するメダカを捜し始めて6年になりますが、未だに巡り会えず、絶滅してしまったのかもしれないと危惧しています。
年配の方の話では、「南郷谷(南阿蘇一帯の呼称)の田んぼでもよく見かけたが、農地の基盤整備が進むにつれて姿を見なくなった」とのことです。
絶滅したと思われていたヘイケボタルも細々と命をつないで、耕さない田んぼで蘇ったように、南郷谷の田んぼで泳ぎ回っていたメダカも、きっと、細々と命をつないでいると信じています。
そのメダカを探し出し、容易に繁殖できる環境に移して、彼らが命をつなぐお手伝をしながら、個体数を増やそうとと考えています。そして、近い将来、南郷谷の田んぼで泳ぎ回るメダカを誰もが観察できる環境に戻し、その環境を次の世代につなげたいと考えています。
南郷谷に生息している在来種のメダカの情報を、お寄せください。メダカ捜索へのご協力をお願いします!
◆ 通常、上からの容姿では判別がしにくく、横からの容姿で判別する方が確実
◆ メダカの体長:3.5cm〜4.0cm(1円玉(直径2cm)を2枚並べた程度)
◆ 遠目で見分けるポイント:「メダカは群れを成して泳ぐ」、「メダカは水面際を泳ぐ」
◆ メダカのオスとメスの見分け方:
オスの特徴:①の背びれに切れ込みがある、②の尻ひれの形が四角形に近い形である
メスの特徴:①の背びれに切れ込みがない、②の尻ひれの形が三角形に近い形である
◆ よく似た淡水魚の特徴:
カダヤシ:メスがオスよりもかなり大きい、オスの尻ひれの一部が棒状になっている
アブラメの幼魚:尾ひれが「く」の字状に凹んでいる(詳しくはタカハヤ(アブラメ)の特徴の頁へ)