南阿蘇の「耕さない田んぼ@外輪山」で観察されるヤマアカガエルの産卵から始まり、孵化を経て幼生となり、そして、幼体となるまでを観察し、記録しています。
3月末の暖かさだった数日前に産み落とされたと思われる、100卵塊以上の卵塊郡が新たに見られた。
昨年は2月末頃まで産卵が見られたが、今年もそうだとして、今年、産み落とされる卵塊はいくつになるのだろうか。
これまで産み落とされた卵塊は、各卵塊郡が平均100卵塊として、すでに400卵塊を超えていることになる。
この田んぼの広さでは狭いだけでなく、餌が足りなかった事を考えると、今年は昨年以上に過密状態である。
残念ながら、産卵の現場に遭遇したことはないが、この新しい卵塊の産卵現場を想像すると、100匹以上の雌のヤマアカガエルに雌の2〜3倍の数のオスのヤマアカガエルが群がっているという、もの凄い光景になる。
一度、産卵の現場に遭遇してみたい!
今回の産卵は、卵塊郡から離れた場所での卵塊も少なくなかった。
古い卵塊郡に追加するように産み落とされた卵塊も見られた。
昨年末に産み落とされた全ての卵塊からはオタマジャクシが孵化し、正月の中頃に産み落とされた一部の卵塊からもオタマジャクシが羽化し始めている。
孵化したばかりのオタマジャクシの行動としては、卵塊にとどまり、孵化が終わってない卵の下に潜り合いしているかのようで、「押しくらまんじゅう」しながら暖を取っているようにみえる。
昨年末に産み落とされた卵塊から孵化したオタマジャクシは相応に生長し、そして、孵化間近の卵塊に移動して、卵の潜って暖を取っている。
彼らが元いた場所には卵塊の残骸が全く見当たらないので、卵塊の残骸は彼らの食料になったのかもしれない。
寒さのためか、彼らの行動範囲は限られており、その行動範囲内には餌らしい餌は見当たらないが生長を見せている。
彼らは生長の源は何なのか、気になったが、想像するのをあえてやめる。
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