耕さない田んぼの稲つくりに関心を持っている方を対象に、耕さない田んぼの稲つくりの概要の説明に加え、生きものがいっぱいの耕さない田んぼを見学したり、田んぼの生きものを観察したりするツアーです。
見学する田んぼは、冬期湛水中の耕さない田んぼ歴6年目に入る田んぼが中心になります。
3月下旬ともなると水が暖かくなるため、田んぼの色々な生きものの活動が盛んになりるため、稲刈り直後に敷き詰められたキリワラを覆う厚くなったトロトロ層や繁殖が盛んになる藻の観察に加えて、越冬したゲンゴロウやヤゴやミズカマキリなどの田んぼの生きものが観察しやすくなってきます。
耕さない田んぼの稲つくりとは、田んぼを耕すことなく、いわゆる、農薬を必要とせず、化学肥料どころか有機肥料さえも必要としない、環境と体に優しい稲つくりです。
このフレーズは、いわゆる、自然農法だと「田んぼを耕すことなく」以外には違和感を覚えないでしょうし、一般的な現代の化学農法では大きな違和感を覚えると思います。
しかし、耕さない田んぼの稲つくりの本当の魅力は、@多様な田んぼの生きものが生息する環境へと田んぼを変貌させる、生きものに優しい稲つくり、A耕さない田んぼの稲は田んぼの生きものからの贈りものを養分に生長すると言う意味で、田んぼの生きものと共生する稲つくり、B田んぼの生きものを未来へつなぐことができる稲つくりと言うことができる稲つくりです。
そんな不思議な『耕さない田んぼを観たい』との思いをお持ちの方、除草はどうするの?、収量は少ないのでは?、秘密の酵素とかを使っているのでは?、等の疑問はある方、可能であれば耕さない田んぼの稲つくりに挑戦してみたいと考えている方からの要望を実現するために、耕さない田んぼ歴3年目でヘイケボタルがよみがえった、南阿蘇の耕さない田んぼを見学し、耕さない田んぼの稲つくりの種や仕掛けを知ることができます。
<注記1>「生きもの育む田んぼの稲つくり塾」への参加を検討されている方は、参加の可否を判断するための情報収集の場として、ご利用下さい。同ツアーに参加後、稲つくり塾へ入塾される場合は、稲つくり塾の入会金が控除されます。
<注記2>同ツアーは「南阿蘇で生きもの育む田んぼの市民農園」のプログラムの一部になっています。田んぼの市民農園に入園していただければ同ツアーの参加費用が免除されます。また、同ツアーに参加後、田んぼの市民農園に入園される場合は、同ツアー料金分が控除されます。
<メモ>2枚の写真は2012年03月17日に開催された田んぼツアーの一コマです。
上の写真:耕さない田んぼ歴3年目の田んぼで、机上の計算によると約10万匹ものヤマアカガエルのオタマジャクシを観察できて、大はしゃぎのお子様と驚嘆している大人の構図です。
下の写真:耕さない田んぼ歴4年目の田んぼで、昨年の稲株を掘り出し、稲の根がまだ白く生きていることを確認しているところです。