入請舛 憲市
2017年03月05日記
入請舛 憲市
2015年10月15日記
入請舛 憲市
2014年12月23日記
これまでの塾名「耕さない田んぼの稲つくり塾」を改め、「生きもの育む田んぼの稲つくり塾」として、2015年度の募集を行います(塾名を改名した理由)。
生きもの育む田んぼの稲つくり塾は、岩澤信夫先生に教わった「冬期湛水・不耕起移植栽培」による稲つくり理論や手法を踏襲しながらも、温暖地域ならではの気候風土に適応させた稲つくりの特性と稲本来の生理を学ぶことを目的に、1月から11月までの各月の主に第一土曜日に開催されます。
2011年に南阿蘇で「耕さない」を基本とする田んぼの稲つくり塾を始めて5期目の開催で、2014年の稲つくり塾の修了証を手される修了者を合わせると、修了者は30人弱になりました。
これまでの参加者は九州一円(福岡県、大分県、長崎県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、熊本県)に加えて、遠方の中国地方(広島県、山口県)や長崎県の壱岐島からも参加されています。
また、修了者の中には、建設業を営まれていた方が稲つくりに軸足を移し替え、栽培ほ場面積を1町(1ha)まで広げている方もいらっしゃます。
塾に参加される目的は個々によって異なりますが、化学肥料や化学農薬の使用を基本とする現代農業に疑問を感じ、田んぼに生きものがよみがえる、生きものを育む田んぼ、生きものと共生する稲つくりに興味を持っている点は、共通しています。参加者のほとんどは新規就農などで稲つくりの経験が浅い方、将来、稲つくりを計画されている方になり、まだ、生粋の稲つくり農家の方の参加はありません。
生きもの育む田んぼの稲つくり塾は、岩澤信夫先生に教わった稲つくりの理論や手法を踏襲しながらも、温暖な地域ならではの気候風土に合わせて、新たな考え方や管理の仕方を導入しつつ、下記の内容で構成しています。
(1) 耕さない田んぼで起きる様々な変化を観察する
◇8年目となる生きもの育む田んぼが季節を追って変化する様、
力強く生長する稲、多様な田んぼの生き物などの観察
(2) 稲つくりを実際に体験する
◇別途、提示する実作業日程での体験(自由参加)も含めた、要所での実作業の体験
(3) 稲つくりの理論や考え方を学ぶ
◇稲つくり塾ノート*1と紹介資料*2(稲の生理と生きもの育む田んぼの稲つくりの理論)
や参考資料(関連する情報および最新情報など)を使った座学、
◇関連するドキュメンタリービデオの視聴、など
”ただ単に農薬や肥料を使わないのではなく、それらに頼らない稲つくりの仕組みを理解し”、”自分の目で確かめ”、”実作業を体験し”、”田んぼが生きものでいっぱいになる、環境に優しい稲つくり”を学びます。
また、個々の田んぼ環境に適した管理計画とこの稲つくりならではの管理手法の理解を助ける、新旧の研究成果(e.g. ミネラル、菌根菌などの共生微生物、イトミミズやカエルなどの小動物に水草の生態等)も学びます。
注記:「生きもの育む田んぼの稲つくり塾」はいつでも入塾でき、入塾した月から1年間受講できます。
>> 2015年の塾の開催は中止になりました。来年以降の開催にご期待下さい。
募集条件が変更されました。詳細は「重要なお知らせ」を参照して下さい。
<memo>
*1.[稲つくり塾ノート]:各月の稲の生長に合わせて、岩澤信夫先生が執筆なさった塾の基本となる資料ですが、
九州ならではの特性や新しい知見を加えて、再編した版を提供しています。
*2.[紹介資料]:稲つくり塾ノートに記載されている内容の理解度を高める目的で、画像、概念図、
具体的な例や参考情報で構成した資料で、はらっぱ・ラボが独自に編集して提供しています。
これらの資料は参考資料も含め、約年間250頁(薄いカラー印刷物)になります。復習や塾修了後に耕さない
田んぼの稲つくりの手引きとして利用して貰うことを想定して作成しています(サンプル1、サンプル2)。
*3.[同伴塾生]:一般塾生と生計を共にし、同居する親子、または夫婦が対象ですが、1人に限定されます。
*4.[研究塾生]:同塾を修了された方で、更に、耕さない田んぼの稲つくりを探求されたい方が対象です。
**いきなり稲つくりを勉強するのは、ちょっと・・・、と感じられている方へ**
2015年3月ころに開催される、「南阿蘇の耕さない田んぼ見学ツアー」に参加してみませんか。
塾の雰囲気が掴めたり、主催者の稲つくりに対する思いの一端に触れることができ、入塾への迷いを判断する良い材料になると思います。また、「南阿蘇の耕さない田んぼ見学ツアー」の参加者が、稲つくり塾に入塾する場合は、塾入会金(\2,000)が特別に免除されます。
**2015年の稲つくり塾に入塾を検討中で、田んぼを確保されている方へ**
耕さない田んぼの稲つくりは、収穫直後の冬期湛水の準備から始まります。
今冬、冬期湛水が可能であれば、耕さない田んぼの稲つくりが来年から開始できる可能性があります。
入塾の手続きが完了した方で、冬期湛水を具体化する日程的、精神的、肉体的、経済的な余裕がある方は、ご一報ください。