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耕さない田んぼの稲つくり(冬期湛水・不耕起移植栽培)を南阿蘇で実践しています。

 

〒869-1411 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陰4486-19

2013 ヤマアカガエルMONTANE BROWN FROG

耕さない田んぼ@外輪山

「耕さない田んぼ@外輪山」の概要

耕さない田んぼ@外輪山のある場所

耕さない田んぼ@外輪山は南郷谷の外輪山の中腹にあり、新規の移住者が居を構える、言わば新興別荘地の一角にある6畝と比較的小さな田んぼです。
この田んぼには外輪山に伸びる小さな川から注がれる水が直接流れ込み、周りには水源かん養林があるなど、ヤマアカガエルの産卵場に適している場所に位置しています。

耕さない田んぼ@外輪山の履歴

耕さない田んぼ@外輪山は5年前までは、秋の収穫後に耕され、冬の間は乾かされ、春先に水が入れられると同時に代かきに上代かきを経て田植えされ、稲が栽培されていました。
耕さない田んぼの稲つくりを実証するために、4年前から突然、環境にも、自然にも、体にも優しい稲つくりを始めることになりました。
1年目と2年目は何か起こるでもなく、肥料を施肥することなく、稲が収穫でき(耕さない田んぼの1年目、2年目はこれまで施肥された栄養分が田んぼの土壌に含まれているためか、ほとんどの田んぼで、平年並みに収穫できるので、驚くことではありません)、耕さない田んぼの本領が発揮される3年目を迎えました。

突然、3年目の1月に田んぼにカエルの卵がたくさんあるとのびっくり仰天の知らせが入りました。
行ってみると、6畝の田んぼにのカエルの卵塊が100個以上・・・。
調べてみると、ヤマアカガエルの卵塊だとわかりましたが、日を追う毎に卵塊の数は増し、最終的には200卵塊以上を数えるまでになりました。
1年目、2年目も卵塊はありましたが、数個程度でしたので、気にもとめてなかったのが、ここまで来ると事件になりました。1卵塊当たり500〜700個の卵があると言われているので、単純計算でも10万個の卵が産み落とされたわけで、それらが全部孵化した場合、10万匹のオタマジャクシが泳ぎ回ることになる!

そのときの卵塊とオタマジャクシの写真は、[「知る」を楽しむ]の[物語]の頁で見ることができます。

田んぼツアーに参加した子供は大はしゃぎ、中学生は田んぼのイメージが変わったと感激し、大人は目の前に広がる非常識な光景とこれまでの常識との狭間で表情がぎくしゃくしていました。
新聞記者も呼び、色々、説明しましたが、枯れた稲株の周りで黒っぽいヤマアカガエルの幼生が泳ぎ回っている光景を、どう新聞記事に掲載すればよいのか悩んでいました(結局、記事にはなりませんでした。とても感動していたのに・・・。稲株の枯れた色は暗い背景となり、その中に黒っぽいオタマジャクシでは絵にならなかったようです)。

そんな3年目を終えての4年目の今年、どんな物語になるか、記録してみます。

耕さない田んぼ@外輪山の栽培者

ちなみに、この田んぼの栽培者は、はらっぱ・ラボの住人ではありません。
耕さない田んぼの稲つくりを自分でも試してみたいと、見よう見まねで始めた、稲つくりの大先輩です。
この観察記録では、その大先輩を「古さん」として登場していただきます。


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